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飫肥城の日々
飫肥城下町の魅力を発信
危なかった! でも何故落下?
 朝、歴史資料館に来てびっくり! 入口付近に、瓦の破片が落下していました。
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 でも、どこの瓦?  何故?
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 見上げると、鬼瓦の一部がどうもおかしい!
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 アッ! やはり鬼瓦の向かって左下部の部分が、無くなっているようです。
 更にその下の屋根瓦をよ~く見ると・・・・・・
 丸瓦が2ヶ所ほど割れているようです。 恐らく落下した鬼瓦の一部が当ったことによるものでしょう。

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 それにしても昼間の入館者の多いときに落ちていたら・・・・・・大事に至らなかったのが幸いです。
 専門の業者に原因についてお聞きすると「この鬼瓦は、特別製で中は空洞だけど大変重い」そうです。このためその重さで少しずつ下がってくるようです。そこで設置時の鬼瓦の底は、下の平瓦との間に隙間が開けてあるとのこと。しかし長年のうちに下の瓦と接してしまい、やがてその重さに耐えられなくなった下の部分が、割れ落ちてしまうそうです。
 なるほど、しかしこれ以上下がってきたらどうなるのか?  業者さんの話では、「更に下がると、割れ落ちて隙間のあいた方に傾くでしょう。」とのことでした。

 ところで鬼瓦とは、和風建物の棟(大棟、隅棟、降り棟など)の端などに設置される建物のシンボルで、古くから棟端を神聖な霊所として守護してもらう事を目的に据え、厄災よけのデザインや、家紋を入れるもの、鬼の面を形どったものなどがあるそうです。 ここの歴史資料館の鬼瓦は、伊東家の家紋「庵木工」のデザインです。

 早速、市の方に連絡をとり、現場を見て対応を検討していただくようお願いしました。
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飫肥杉のふるさと!
 真っ黒に日焼けした皆さんが飫肥城にやって来ました。
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 皆さんは沖縄から伝統帆船「サバニ」に乗って日南市油津まで島づたいに航海してきた8人です。
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 旧本丸跡では、「サバニ」造船の材料で約一ヶ月かけた航行を支えた「飫肥杉」の森に囲まれて、皆さんがそれどれの思いで飫肥杉との触れ合いなど一緒に交流をしているように見えました。
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 そして、しあわせ杉のパワースポットでは、関係者が元気をイッパイもらって「このパワーがあったら、今度は北海道まで行けそうだ!」と皆さん更に夢を膨らませていました。
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 この皆さんは、サバニ文化の継承活動を行っている方々で、職業も様々だそうです。
 今回の目的は、サバニの材料となっている飫肥杉のふるさと飫肥を訪ねるための航行だそうです。それまでは、近場の島までの航行でしたが、今回はこれまで最も長い約900キロの長い距離とのことでした。
 日南には、2~3日滞在し、これから宮崎市に向けて出港されるそうです。台風9号も発生しています。航行の最後までの安全をお祈りします。

甍の波!
全ての屋根が瓦で覆われている町が一望できます!
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 実は、この眺めは、国際交流センター『小村記念館』の屋根から飫肥城下町を眺めたものです。
 後方には、豫章館の庭園の借景になっている愛宕山が遠望できます。
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  『小村記念館』の屋根の修理の機会に、屋根の上にのぼり、写真を撮ることができました。
 そして飫肥城下町一面に広がる甍の波、その美しさを暫し眺め、小京都飫肥の由縁を納得しました。
カブトムシをもらった!
 現在、(財)飫肥城下町保存会では、飫肥の由緒施設に入館されるご家族に、カブトムシ・クワガタのプレゼントをしています。
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 この日は、鹿児島市内のご家族がお見えになり、小学2年と保育所の兄弟が、大きなカブトムシをゲットして大満足の様子でした。
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 このカブトムシやクワガタは、当保存会の職員の一人が、ご家族の協力で近くの山林で捕獲したものです。
 まだ何匹ものカブトムシが、元気に育っています。でも数に限度がありますので、早めにお出でいただきたいと思います。
 詳しくは、飫肥城下町保存会ホームページの 「おしらせ」でご覧ください!
素晴らしい!
 日曜日に行われた、亀の子さんたちによる久し振りの『泰平踊』公演です。
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 今回は、侍、奴のいずれも女性です。
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 『泰平踊』基本であるしっかりした手さばき、低い腰など、観光客の皆さんから「見れて良かった!」「素晴らしい!」という大きな拍手がありました。
 暑い中、このようにボランティアで飫肥の伝統芸能を披露していただくことに心から感謝申し上げます。
一安心!
 明治の偉大な外交官小村寿太郎侯の遺徳・業績などの資料が展示してある国際交流センター『小村記念館』です。
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 この小村記念館のロビーの天井に、雨漏りと見られるシミが数ヶ所見つかり、少しずつ広がっていました。
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 早急な対応を市にお願いしたところ、早速専門業者により調査と修理をして頂きました。
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 調査すると、屋根と壁の角になっている部分の木枠が、ところどころ腐っていてそこから雨水が浸み込んでいるのが原因でした。
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 その部分にシリコンを塗って、雨水の浸入を防ぐための補修工事を行いました。
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 これで一安心です。 しかし、この 『小村記念館』は、小村寿太郎侯没80周年に記念事業として建設されたもので、既に20年が経過し、このように修理や改修の必要ヶ所が出始めました。今年は寿太郎侯没後100周年の節目の年です。様々なイベントも企画されています。 引き続き市にお願いして、施設管理の万全を期したいと思います。
1万発 !
 「油津港まつり2011花火大会」に行ってきました。
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 会場となっている油津港周辺には大勢の見学客が溢れかえっていましたが、私たちは対岸の静かな場所で、家族や友人と持参のご馳走をいただきながら花火が打ち上がるのを待ちました。
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 午後8時の打ち上げ開始と同時に歓声が上がり、次々と様々な形の花火が上がって目を楽しませてくれました。
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 今年の花火大会は、2年振りです。昨年の大会は天候が悪く中止になりました。そのお陰で、今年は昨年の分も含めて約1万発もの花火が打ち上げられたそうです。
 最近、東日本大震災の影響で国内の景気も沈みがちで、東北を元気付けようと様々なイベントが企画されています。
 日南市も昨年来の口蹄疫や新燃岳噴火などで様々な影響が出ています。このような状況から、今年の花火大会は、多くの市民の元気付けになったのではと思います。
夏休み!
 夏休みがスタートした土曜日、飫肥城にはこどもと一緒の家族連れが、多く訪れました。
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 また浴衣を着た高校生のグループもやって来ました。風情のある飫肥城下町が一層引き立ちます。
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 今日は飫肥城内は、こども達の笑い声がして1日賑やかでした。
 日南の夏の最大イベント「油津港まつり2011花火大会」も本日から明日にかけ開催されます。今日の夜は、1万発の花火も打ち上げられますが、天気も良く多くの見学者で賑わうことでしょう。
90城目です!
 旧本丸跡で一息ついている方は、全国の百名城巡りをされている方です。
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 3年前から全国のお城巡りをはじめて、飫肥城が90城目だそうです。用意されていた「スタンプ帳」をしっかり確認しながら3~4冊分を押印されていました。
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 今回は、ネットで色々と下準備をされたそうで、『食べあるき・町あるき』も事前に把握し購入されていて、既に引換え券5枚全部を交換されていました。「飫肥の城下町の通りや佇まいなどとっても風情があり『食べあるき』も楽しかった! お店の皆さんも親切でした!」と満足されたようです。
 「旧本丸跡では、癒された気持ちになりました。次は、熊本県の人吉城に向かいます。」と元気に散策されていました。
子供たちの清掃活動!
 台風が去った暑い中、大手門前で子供たちが清掃活動を行っていました。
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 昨日は、城内いっぱいに散乱していた木々の枝葉などを全職員で清掃したので、一応きれいになりましたが、まだ所々に残っている散乱物等を丁寧に除去してくれました。
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 お陰で一段ときれいになったようです。
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 こども達は、城内にある飫肥小学校の6年生です。この清掃活動は、単元テーマの「わたしの好きな日南市」について学習した時、「飫肥城内に落ちている木々の枝葉などを取り除いてきれいにしよう!」いうことになり、クラス全員で、清掃活動を行うことになったそうです。
 こども達は、「飫肥にお見えになる観光客の皆さんにきれいな飫肥城を散策していただき、風情のある城内を気持ちよく散策して、飫肥の良さを知っていただきたい。」という思いがあるようです。
 ありがとう! 飫肥小の子どもたち! 

台風一過!
 大型で強い台風6号が去って、今日は真夏が戻りました。
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 朝早くから、職員全員で城内の一斉清掃作業です。
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 四半的のテントの設置は、いの一番に行いあとはお客さんのお迎えを待つばかりです。
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 ぽっきりと折れていた桜の幹の処理も終わって、すっきりなりました。
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 倒れていたあちこちの樹木も、元の位置に植え直されました。
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 枝葉が散乱していた松尾の丸もすっかりきれいになりました!
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 今日は、暑い一日でしたが、全員で取組んだ一斉清掃作業ですっかりきれいになり、飫肥城が蘇ったようです。
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 明日からは、また多くの観光客がお見えになることと思います。
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 『なでしこジャパン』に負けないように、チーム『なでしこ保存会』の皆で、由緒施設の管理運営から「食べ歩き・町あるき」など各種の事業運営に取組み、これからも連携を持ってしっかりと日本一のおもてなしを目指して参りたいと考えます!
台風の落し物!
 台風6号の直撃は免れましたが、昨夜接近して一夜明けた今朝の状況です。
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 台風が去った後の飫肥城内には、吹き飛ばされた木の枝や葉が、城内一面に散乱していました。
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 昨日、豫章館など由緒施設の雨戸やテントを外した四半的の射場など事前にしっかり対応していたため、目に見えた被害はありませんでした。
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 しかし、豫章館自慢の庭の大きな金明孟宗竹が根元から倒れ、伊東伝左衛門家の梅の木などがボッキリ折れていました。
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 豫章館のお数寄屋から見る、飫肥城下町の天然の外堀と言われる「酒谷川」は、昨夜の雨で水嵩が増していましたが、堤防を越えて浸水するなどの被害もなかったようです。
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 いずれにしても、大型で強いと言われた「台風6号」による被害は、思ったより少なかったようです。
 早速明日は、シルバー人材センターの応援を受け全職員で、城内外の清掃を行う予定です。
 

『あゆみちゃんかりんとう!』
 今年四月から公開され、国登録有形文化財となっている『旧高橋源次郎家』です。
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 ここでは、『食べあるき・町あるき』の人気キャラクター『あゆみちゃん』に因んだ「かりんとう」が、引換の商品です  
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 昔懐かしい金平糖(コンペィトー)も中に混じっていて、とっても人気があります。 
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 お客さんのご要望に応えるため、引き換え用以外にお土産用の「あゆみちゃんかりんとう」(350円)も販売することにしました。
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 この日も、北九州からお見えのご家族が、『食べあるき・町あるき』のマップを持って「あゆみちゃんかりんとう」をゲットされていました。
 皆さんも飫肥城下町『食べあるき・町あるき』をされる時は、ここ『旧高橋源次郎家』の「あゆみちゃんかりんとう」を交換され食してみてください。美味しいこと間違いなしです!
要注意!
 大手門通りの観光駐車場入口に杉の大木が並んでいます。
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 最近この杉の周りにカラーコーンが置いてあります。
 関係者に聞くと、近頃この杉に接触する車の事故が増えているとのこと。
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 杉の木を良く見ると、幹の曲がりの部分に樹皮が剥ぎ取られたような痕があり、木質が剥き出しになっています。 しかも古い部分と新しい傷もあり、何度が接触した形跡があります。
 ここ大手門通りは、日南市道となっていているため指導管理者が、現在対応策を検討しているようです。
 一方、この杉の下は、夏の強い日差しを避ける木陰となっているため、観光客の皆さんから喜ばれています。
 いずれにしても、この下を通る時は人も車も注意して下さい。
中国遼寧省テレビ局
 中国遼寧省のテレビ局が、飫肥の取材に来られました。
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 先ずは、今人気の「日南一本釣りカツオ炙り重」を食された後、「旧高橋源次郎家」の取材です。
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 その後「メイドイン飫肥のおばちゃん」の吉田寝具店を取材の後、四半的に挑戦です。
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 暑い中でしたが、飫肥の城下町取材お疲れさまでした。
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 今回の取材は、九州運輸局と九州観光推進機構の事業で中国のテレビ局を招請して、九州各地の観光地を1週間かけて取材するものです。
 東日本震災以降、九州への海外旅行が激減している中、中国からの観光客を九州に呼び込むために九州各地の魅力ある情報を発信するのだそうです。
 私どもも、外国からのお客さんをしっかりお迎えするために外国語の習得を急がなければなりませんね~。


 
小村寿太郎侯の贈り物!
 飫肥城歴史資料館に極めて貴重な品が届きました。
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 専門業者によって手厚く包装され慎重に運び込まれました。注意深く見守る中、現れたのは、鶴を描いた見事な屏風です。
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 しかもこの鶴は立体感があり、よく見ると筆で描かれたものでなく刺しゅうで精細に描かれています。
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 羽根の1本1本が、驚くほど丁寧に刺しゅうされています。
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 この素晴らしい屏風は、飫肥が輩出した明治の偉大な外交官「小村寿太郎侯」が、実姉「わか」さんに贈った品です。
 この歴史的にも価値のある屏風を、在京のご子孫様から、市に寄贈していただくことになり、このたび専門の運搬業者によって搬入されたということです。
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 この屏風は、恐らく今年の寿太郎侯没後100周年記念展示の目玉の一つになることでしょう。
珍しいお客さん(Ⅱ)
 日南市出身で「自転車ツーキニスト」として話題になっている疋田智(ひきた さとし)さんが飫肥城に来られました。
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 歴史資料館では、居合わせた観光客との記念撮影をOKしていただきました。
 その後、城内の「しあわせ杉」のパワースポットで元気をいっぱい吸収されたので、これからもますますご活躍されると思います。
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 疋田さんは、東京在住で、現在はTBSテレビの情報制作局プロデューサーとして数多くの番組に係わっていらっしゃるようです。
 一方で「自転車ツーキニスト」という言葉を広めるなど、都市交通の中で自転車を活用することを提案されています。また、学習院大学生涯学習センター・非常勤講師(自転車学)、NPO法人自転車活用推進研究会理事としても活躍されています。そして自らも自転車ツーキニスト(自転車で通勤する人のこと)として自宅から会社まで往復24kmを通勤されているそうです。

 今回は、日南市内のテクノセンターで開催されたの講演のための里帰りとのことですが、日南市には30年振りだそうです。
 この講演はエコネットワークにちなん(代表・黒木健次さん)が主催するもので、演題は「エコのため健康のために自転車を活かす街づくり」ということで、自転車は環境や健康のためになりエコのためにもこれからは自転車を大いに活用すべきだと語られたそうです。


珍しいお客さん!
 小村記念館に珍しいお客さんが、お見えになりました。
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 小説家吉村昭さんのご子息の司さんです。大手門前で長友学芸員とご一緒に写真を撮らせていただきました。
 司さんは、現在某大手電気会社のチーフプロデュ-サーとして海外で自然エネルギーの研究開発に取組んでいらっしゃるそうです。

 歴史小説家として人気の高い吉村昭さんは、フィクションを極力避け、徹底的な取材と検証、調査を基にして歴史に史実に描いた作品が数多あります。その一つが「ポーツマスの旗」です。これは日露講和会議に焦点を置いて、日本全権の小村寿太郎侯の目を通じて外交の意義、情報の重要さ、個人と国家の関係などをテーマとしてとらえ、近代日本史が描かれた作品です。 さらに1981年にNHKでドラマ化され、石坂浩二さんが小村寿太郎役で放映されました。これが、小村寿太郎の功績や人となりが国民に広く再評価されるきっかけにもなりました。
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 また、1970年に初版された中編ドキュメンタリールポ「三陸海岸大津波」は、東日本大震災後に全国から注文が相次ぎ、この2カ月間で15万部も増刷されているようです。この小説は、青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸が明治29年と昭和8年、そして昭和35年と三たびの大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか、体験者の貴重な証言をもとに再現したものです。
 この増刷分の印税は全て、吉村昭さんの奥さんで芥川賞作家の津村節子さんが被災地に寄付されているそうです。

 ところで、津村節子さんも2年ほど前に小村記念館にお見えになりましたが、当館にある小村寿太郎侯のDVDで夫の吉村昭さんの映像をご覧になり、感激されたことを息子さんである司さんにお話になったそうです。
 司さんも小村記念館にあるそのDVDをしっかりご覧になった後、お話をする中で「飫肥には、今度妻とゆっくり来てみたい。」とおっしゃってました。何度でもお出でいただくことを願っています。
 
暑い作業!
 もう何回もブログで登場している、四月から公開されている『旧高橋源次郎家』です。

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 国の有形文化財に登録されているのですが、屋敷内のあちこちで雨漏りが見れれます。
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 このため屋根の瓦を漆喰で止める応急修理をしていただいていますが、この時季の瓦の上は、焼いた鉄板の上で作業をするようで暑くてたまりません。
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 屋根に上がっていると塀の外を歩いている観光客の皆さんからも 「暑くて作業が大変でしょう!」と声をかけていただきました。
 いずれにしても、しっかり保存しなければならない大切な建物です。 家屋の傷みが広がらない内に、当保存会の限られた予算の中で、応急の修理をしなければなりません。
飫肥・如何ですか?
 子どもたちが、城内のあちこちで観光客の皆さんと会話をしているのを見つけました。

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 行ってみると、飫肥小学校5年生の子どもたちです。観光客の皆さんに何やら質問をしています。
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 観光客の皆さんを見つけたら、先ず丁寧にあいさつをしてから、いろんな質問をしていました。
 子供たちに話を聞くと、飫肥にお見えになった皆さんに、飫肥の様々な感想をお聞きしていること。 その中で「飫肥の皆さんのおもてなしは如何でしたか?」というのがあり、さすが飫肥の子どもたちだと感心しました。
 この感想を聞く活動は、学校の総合学習の一環として取組んでいるとのことです。 アンケート結果がどうだったか、また子供たちの目でどのように感じたか知りたいですね。
桜の木にきのこが咲く?
 飫肥城内には、数多くの桜の木があり、春には多くの観光客の皆さんの目を楽しませます。
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 夏になると、観光客の木陰となって涼しさを演出してくれます。
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 その中にある古木の桜に、珍しいきのこが幹にびっしり生えています。まるで枝に咲いているようです。
 この木の上部が枯れたため、昨年切除したところに生えていますが、色は白っぽい感じです。
 桜の木に関係のあるきのこでは、「なめこ」が想像できますが、なめこよりずいぶん大きくて平たいようです。食べられるのかどうか解りませんが、収穫するには今が適期のようです・・・・・・・このきのこ名、誰か知ってませんか!
石垣が危ない!
 こちらは、飫肥藩の上級家臣の屋敷、『旧伊東伝左衛門家』です。
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 昨年公開のあった映画『半次郎』の撮影では、西郷隆盛の屋敷として門がセットされたこともあります。
 詳しくは『映画半次郎』をご覧下さい。
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 また、地元の皆さんがこの屋敷で煎茶のサービスなどもされます。
 こちらの『伊東伝左衛門家』で煎茶のブログをご覧下さい。
お茶 お茶2

 ところがこの入り口の階段に埋めてあった、排水用のパイプが壊れ、梅雨時の雨水が地中に流れ出ていました。 
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 このため階段や石垣の土が流忘し、石垣が壊れる恐れもあり、掘り起こして新たな排水パイプを敷設しました。
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 『旧伊東伝左衛門家』は、屋敷の南面と東面は高さ2m以上の切り石の石垣が積まれ、八幡馬場通りに面した入ロは石段となっています。
 建築材には飫肥杉を使い、床下を高くするとともに、南面に廊下を巡らすなど、後に飫肥の住宅に見られる特徴をすべて備えています。
 建物の南には武家屋敷に典型的な枯山水の庭がつくられており、外周の石垣、建物とともに飫肥藩の上級家臣の生活を知る上で貴重な屋敷で、現在市指定文化財となっています。
 今、このような貴重な文化財である、飫肥城下町の由緒施設が年々痛みが激しくなって早急な対応が求められています。早く何とかして欲しいと憂いを持っているのは、私だけではないと思うのですが・・・・・・・・・
 


新人デビュー!
 宮崎交通観光バスの新人ガイドさんが、デビューされました。
ガイド
 今年4月に採用されて、飫肥には、新人研修期間中にこれまで何度かお見えいただき由緒施設の見学や四半的の体験などしていただきました。
 詳しくは『新人です!頑張ります』『四半的』楽しいです!をご覧ください。
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 その4人の新人ガイドさんが、新人研修を終えてお客さんをお連れして、別々の日に飫肥にお見えになりました。
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 デビュー写真をとらせていただきましたが、もう立派なガイドさんです。

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 宮崎交通のバスガイドさんは、きれいな方が多くて、親切で明るく、唄がとっても上手で県民のあこがれの的です。
 その伝統を引き継がれた皆さんが、明るい笑顔の案内で、多くの観光客の皆さんに宮崎の魅力を発信していただきたいと思います。
女性でも簡単!
 観光駐車場にある四半的射場です。
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 この四半的の体験をされるお客さんは、最近男性だけでなく女性の皆さんが増えています。
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 この日も、若い女性からご婦人方まで楽しいそうに的を狙っていらっしゃいました。
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 ど真中に的中すると、太鼓が「ドーン」と鳴りますので、思わず「ヤッタ―!」と言って喜ばれます。
 ご感想をお伺いすると、「初めてでも楽しく体験できる!」「的中した時の爽快感が気何とも言えない!」「無心な気持で、気軽に体験できる!」「また挑戦したい!」と楽しいコメントいただきました。
 四半的は、目南市の無形民俗文化財に指定されていますが、歴史的には、戦国時代、島津と伊東が飫肥城の攻防を巡る戦いの中、農民が竹の半弓を持ち戦に参加し、伊東の勝利に大きく寄与しました。
 この功績により、その後、武士以外も娯楽用として弓矢を持つことを許され、地域の人々が交流する伝統的娯楽競技として伝えられ、今でも数多くの愛好家がいます。現在、全国各地にも支部があります。

 射場から的まで四間半、弓矢ともに四尺五寸、的が四寸五分で、全て四半であることから四半的と呼びますが、料金だけは300円(10射)です。そのうち450円になるかも・・・・・・その前に、ぜひ皆さんも楽しい四半的に挑戦してみてください。
お持ち帰り!
 飫肥城各由緒施設閉館後に、大手門から入城されると看板が迎えます。
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 この看板には、閉館後に飫肥城にお見えになる愛犬家の皆さんに対するお願いが、記入されています。
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 内容は、『愛犬の落し物お持ち帰り』のお願いです。
 開館中に飫肥城へお見えになる観光客の皆さんは、「城内がきれいに手入れされていますね~!」と開口一番褒めていただきます。
 保存会では、観光客の皆さんに快適に散策していただくため、城内等の毎日の清掃には特に力を入れております。 このため観光客の皆さんも、塵や煙草の吸殻などを捨てることはございません。
 時々落ちているのが、犬の落し物と思われるものです。砂利の下に隠れているため踏み付けてしまうこともあります。 
 梅雨時季や雨天時は少ないのですが、時季的にはこれからの夏場から冬場にかけて見つけます。
 最近は少なくなりましたが、毎日閉館後にこの『お持ち帰り』お願い看板を、城内二箇所に設置しています。もちろん開館時には撤去しています。
 これからも飫肥城由緒施設等の環境管理には、しっかり対応しますので、ご協力をお願いいたします。
 
きれいになります!
 1年前からボランティアで城内清掃活動をされている皆さんです。
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 皆さんは、城内にある小学校、中学校を卒業された『振徳会』という同窓生の仲間です。
 毎月、第一土曜日に飫肥城内にあるあちこちの石垣などの除草作業を行っていただいています。
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 今年は梅雨入りが早かったせいか、石垣の間から雑草が例年になく伸びています。
 この場所は、毎年10月の「飫肥城下まつり」前に、シルバー人材センターの皆さんがボランティア活動をしていただくところです。今年は「振徳会」の皆さんが、早々ときれいに除草をしていただきました。
 今日も暑い日でしたが、毎月欠かさず城内の清掃活動を続けられている皆さんには、心から感謝いたします。
 
修理と保存!
 国際交流センター「小村記念館」です。
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 「屋根が傷んで、瓦が落ちそうだ!」とのご指摘を、隣りのお店の方からいただきました。
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 早速地元業者にお願いし、傷んだ個所を調査していただきました。
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 瓦を取り除くと、軒の部分が一部が腐っていて、鳥が巣を作った形跡もありました。 
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 この小村記念館は、小村寿太郎侯没80周年記念事業で建設された建物で、築20年近くにになります。
 ここの屋根は、何とか修理してひと安心ですが、小村記念館には、ここ以外にもまだ雨漏りしている箇所もあります。
 
 また、小村記念館以外の多くの由緒施設も、様々なところに傷みが出始めています。このため一部の応急修理には、保存会が即座に対応しています。
 しかし、市民の貴重な財産であるこれらの施設を保存し、維持管理することは、大変な作業です。しかも、年間の定められた保存会の予算では、限度があります。
 保存と修理の基本は、人間の健康管理と同じで早期発見早期修理(治療)です。
 今後も市担当課と連携をとって、スピーディーな対応に努めたいと考えます。
 
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