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飫肥城の日々
飫肥城下町の魅力を発信
城下町の鯉
 九州の小京都、飫肥城下町の風情を引立てている水路の鯉たち。
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 この鯉の管理は地元の養鯉指導委員や協力者をはじめ、市観光協会や学識経験者の皆さんから成る「飫肥城下町鯉飼育管理委員会」です。
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 この度、その総会が開催されました。
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 総会では、会長挨拶の後事務局の市観光協会より経過報告の説明がなされましたが、昨年度13匹の鯉がへい死したとのこと。死んだ鯉は、行政立ち会いのもと現地調査を行った結果、鯉ヘルペスに感染していないことが確認されたようです。ここの水路は、川からポンプアップされ、常時新鮮な水がながれ込んでいることが幸いしているものと思われます。
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 最近ここの水路に、頭にハートマークの付いた鯉が一匹いるらしい・・・・とのことで、お客さんの話題になっています。
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 私も、ハートの鯉を現場で確認しましたので、間違いありません。
 ただこの鯉は、人目に触れるのが恥ずかしいのか、中々現れません。いつもよしずの下でジーとしているようです。皆さんも見つけてみてください・・・きっと良いことありますよ! 
 
 ところで、ここの通りにある電柱が景観の邪魔をしています。しかし、来年度から二年間かけて無電柱化の工事が行われるようです。この時は、鯉たちも暫らく引越しします。 また、この無電柱化と併せて、路面の舗装も現在のようなアスファルト舗装でなく、景観に合った舗装にすることで検討して頂きくとのこと。楽しみですね!
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「ローズガ―デン」
 満開のバラ!
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 日南の近くにあるバラ園で有名なのは、鹿屋と宮崎こどものくにの2カ所ですが。
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 こちらは、水俣湾の埋め立て地に建設された「エコパーク水俣」にあるローズガーデン。バラの花の紹介 約750種、7000本のバラの花が今盛りと競い合って咲いています。
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 水俣と言えば悲惨な公害水俣病が発生したところ。
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「エコパーク水俣」は、水俣湾内の水銀ヘドロ堆積物の処理のため、埋め立て造成された58.2のうち41.4haが公園化されています。「環境と健康をテーマに障害者や高齢者が十分に活用でき、健常者とともに集い憩える緑豊かな広域公園」として19年3月に完成しました。
 この公園内は、「海のゾーン」「山のゾーン」「町のゾーン」「里のゾーン」の4つのゾーンに分けられています。ここには、「水俣病資料館」「水俣病情報センター」などの水俣病や環境問題の情報を提供する施設をはじめ、「陸上競技場」「テニスコート」などのスポーツ施設が整備されています。中でも「里のゾーン」にある「ローズガ―デン」は国道3号線の出入り口にあります。隣の「道の駅みなまた」は大勢のお客さんで大変賑わっていました。
 一方「ローズガ―デン」は有料と思っていらっしゃるのか、入園者は少ないようでした。ただ、入口に公園管理経費の一部にするための募金箱が置いてあります。小額でも良いので多くの皆さんに協力していただいて、このような素晴らしい公園を維持して欲しいものですね。
車いすでも安心!
 5月は、市内外の小・中学校など遠足の時期で、飫肥にも大勢の子ども達がやって来ました。
 この日は、市内で障害者福祉事業に取組んでいる社会福祉法人を利用されている皆さんが、指導員の先生とグループに分かれて飫肥の「食べあるき・町あるき」を体験し、楽しいひとときを過ごしました。
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 中には、車いすを利用されている方もいらっいましたが、互いが助け合い、協力して町の散策をされていました。
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 やはり危険な個所は、歩道の無い大手門通りです。小型車ならまだしも大型バスが通ると非常に危険です。
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 特に危険な、ここ大手門通りの電柱の地中化も動き始めていますが、一日でも早く撤去していただきたいですね。 
 それでも皆さんは、久し振りのリェクリェーションで、とっても楽しそうでした。
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 皆さんは、飫肥地区の奥にある自然豊かな山間の寮で生活されています。共に生きるための力を養うために、共同でお茶などの園芸や手づくりの陶器・工芸品などを生産しています。
 この日のような楽しい体験も、明日からの日々の生産活動で協力心を養うことになると思います。
 このように、これからも時々このようなリフレシュをして、元気で頑張って欲しいですね。

「子ども読書フェスティバル」
 5月23日は「子ども読書の日」です。この日第9回「日南市子ども読書フェスティバル」が小村記念館で開催されました。
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 会場には、市内小・中学校の校長先生や教職員、幼稚園・保育所の職員や保護者、それに「読み聞かせボランティア」など多くの皆さんが参加されました。
 オープニングでは、みやざき語り手の会「おはなし さんぽ道」の那須道子さんによる、日南の民話「ふとはら観音」が日南弁で披露されました。
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 続いて、読書支援団体「ブックウーマン」の皆さんによる「うちどく」の紹介。皆さんは、家庭読書によって家庭や地域で、皆の心をつなぎあう活動をされています。
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 教育長と市長の挨拶のあと、読書活動推進校を代表して油津中学校と細田中学校が、それぞれの実践活動を紹介。
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 油津中学校は生徒の皆さんが読み聞かせ活動などの様子を寸劇で、細田中学校は教頭先生がパワーポイントで活動を紹介。 

 さらに会場の内外では、ユニークな布絵本などが展示され、参加者の関心を集めていました。
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 フェスティバルの最後は、幼児から中学生まで「読んでみたい! 読んであげたい!一緒に読みたい!おすすめの本」というテーマで児童文学評論家「赤木かん子氏」による講演です。
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 赤木かん子先生は、長野県松本市生まれで千葉県育ちです。 
 法政大学英文学科卒業された後、タイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として、1984年本の世界にデビューされます。 また、図書館棚づくりプロデューサーとしても活躍中です。

 現在は、子どもの目線での本の解説や紹介をされるとともに、図書館の改善や職員の指導もされているようです。
 参加された皆さんは、先生の歯に衣着せぬ話に、「自分の問題点を指摘されたようでドキッとします」、「今後は子どもの視点で読んでみたい本を選ぶのに役立ちます」、「大人がどんな手助けをすべきか大変参考になった」、「絵本の紹介で、読み聞かせに適した年令がわかった」、「自分の好きな本ばかり選んでいたが、ちがう視点で選べるようになった」 など目から鱗が落ちたと大変喜ばれていました。
 
由緒施設の保全!
 こちらは、旧飫肥藩主が、明治2年の版籍奉還後に城内から移り住んだ屋敷です。飫肥を代表する屋敷で「豫章館」と呼ばれています。
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 この格式高い屋敷の母屋の壁が、突然落ちてしまいました。
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 よく見ると、下地の部分と上塗りされている壁が分離して落ちたようです。更にこの後、下部と両サイドの壁も、いずれ落ちてくる心配があります。
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 一方、こちらは同じく「振徳堂」の屋根ですが、瓦の傷みなどの影響で雨漏りが進み、たる木などが腐食しています。
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 業者に見てもらうと、「このまま腐食が進むと、あちこちが傷んで、将来屋根が落ちる心配もある」とのこと。
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 早速、市に相談したところ、雨漏り個所については市が予算措置して対応するとのこと。一方壁は、保存会の予算で早急に修復することになりました。
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 そして、先日屋根の修理個所の修復と傷んだたる木の修理も完了しました。 
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 瓦は漆雨水などが入り込まないように、漆喰でしっかり固定してされました。
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 一方、こちらの座敷の壁の修理も終わりました。
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 本日も大勢の観光客の皆さんが見学に来られ、「立派な屋敷ですね~」と何事もなかったように座敷の中を覗き込んでいます。
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 由緒施設の維持管理は、一時の油断もできません。施設の状態を常に監視し、異常を発見したら早急に修復を図らなければなりません。そのまま見捨てておくと、とんでもないことになります。
 そのことは、我々人間の健康管理と同じですが、由緒施設は自ら訴えることはありません。早期発見・早期治療(修理)は、我々飫肥城下町保存会の大事な仕事です。 
花ショウブ
 本日、宮崎市出張の途中、「はなしょうぶまつり」開催中の市民の森に寄ってみました。
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 入園して直ぐ近くのハナショウブ園には、既に満開になっている見事な所もあります。
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 平日のこの日、時簡に余裕のある皆さんが、スケッチを描いたり食事をされていたりと思い思いに菖蒲の花を楽しんでいました。
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 また保育所のこともたちも散歩にやってきて、きれいな花々に触れ合っています。
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 ここ宮崎市阿波岐原町にある市民の森の「ハナショウブ園」の面積は、約4,300㎡で、約160種7万株ものハナショウブが植栽されているそうです。また、道を隔てた東側にある御池にはスイレン園もあり、この頃が見ごろだそうです。

 約20万本のハナショウブが咲くこの時期になると、「はなしょうぶまつり」が開催されます。
 今年は5月20日~27日のことですが、期間中は野点や琴の演奏など多彩なイベントが開催されます。
 ところで、ハナショウブは昭和43年に宮崎市の花として指定されています。
 今週の土・日曜日が満開のようですが、当日は様々なイベントが開催され多くの市民で賑わうことでしょう。
テントに瓦!
 飫肥城観光駐車場のチケット販売所の奥にあるテント。
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 近づいて良く見るとテントですが風情のある瓦が載っています。
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 テントの裏まではないだろうと思って、反対側を見るとしっかり瓦が載っています。
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 このお店は、「竹井菓子店」の飫肥城観光駐車場支店だそうです。
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 「竹井菓子店」は、地元で採れた材料で様々なお菓子を製造されています。例えば、飫肥杉の樹皮で包んだお馴染みの「杉丸太」、最近開発されたもので完熟金柑を使った「きんこんかん金柑ロール」、金柑の炒り煮を使用した「四半的くどき」など、ネーミングも飫肥に関するものが多彩です。
 テントの瓦を見ると、お菓子だけでなくアイデアも豊富で、何でもチャレンジされrています。 また、飫肥の「食べあるき・町あるき」事業のイベントなどにもご協力いただいています。
 これからも観光にお見えになるお客さんが、喜んで頂ける色んな仕掛けをお願いします。
飫肥の気風
 昨日の日曜日は、朝から雨が降り続いていました。
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 城下通りでは、地元飫肥小学校の2年生が、飫肥のことをもっと知ろうと、商店などを訪ね歩いていました。
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 こちらの「泰平せんべい本舗」と「卵の厚やきこだま」のでは、それぞれの商品や店の歴史などの質問をして熱心にメモをとっていました。  
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 一方こちらは、地元中学生や高校生から成る泰平踊「亀の子会」の皆さんです。
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 皆さんは、毎月第三日曜日に飫肥の伝統芸能「泰平踊」をボランティアで公演して頂いています。公演会場は生憎の雨のため城内から小村記念館に変更になりました。
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 公演は午後1時と1時半の2回です。来月からは、第4日曜日の同時刻に変更されるとのことでした。理由は、本町保存会が第3日曜日に公演するので1週間先に伸ばすことになった・・・・ということです。
 このように飫肥の子どもたちは、地域の様子を子どもの頃から調べ知り、小学6年になると「泰平踊」を習得し、飫肥城下まつりのパレードにも参加します。そしてその何人かは卒業しても、このようにボランテァで観光客などの皆さんに披露し、お見えになったお客さんから大変喜ばれていますいます。
 ところで、飫肥には子どもから大人まで、飫肥を愛する多くの個人や団体の皆さんが、ボランティアで様々な活動に取組んでいます。このような飫肥の気風は、この地域で育まれたものだと察します。 

 さて今朝の雨、止んで欲しい! 東の方角をジーと眺めていたら、祈りが通じたのか、「金環日食」を過ぎた午前8時2分頃左下辺の欠けた太陽が薄雲の間から数秒間現れました。   
修学旅行!
 市外の小学校6年生が、修学旅行で飫肥城の見学にやって来ました。
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 観光駐車場では、早速観光ガイドボランティアの皆さんの進行で、飫肥の紹介や伝統芸能「泰平踊」の説明がありました。
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 その後、飫肥に伝わる四半的の見学や人力車の体験をして由緒施設の見学です。
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 由緒施設の見学は5班に分かれ、それぞれ観光ガイドボランティアの皆さんの案内で「豫章館」「歴史資料館」「小村記念館」「振徳堂」などを巡りました。
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 最後は大手門前での記念撮影です。
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 子ども達が、飫肥にやってきたのは午後4時でした。私どもも関係施設の閉館を1時間延長し対応をしました。 この後皆さんは青島のホテルに宿泊とのこと。
 引率された校長先生に感想をお聞きすると「飫肥の町は、地域を挙げて古い建物や伝統芸能・文化などを守ろうとする感じが伝わってきます」と有難いコメントを頂きました。次の修学旅行を企画していただくときは、城下の街並みの風情も味わっていただようにしていただきたいと思います。
外国船受入対策
 本年度、油津港に相次いで大型クルーズ船の入港が予定されています。
 そこで先日、油津港外国客船受入対応協議会が開催されました。
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 中でも「レジェント・オブ・ザ・シーズ」は、本年度が初めてで、6月15日に入港します。その後5回の入港も予定されています。
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 下は、今年3月に入港した時の「飛鳥Ⅱ」です。
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 両船を比較すると、「飛鳥Ⅱ」は、総トン数 50,142トンで乗客定員462室/800名(乗務員440名 )ですが、「レジェント・オブ・ザ・シーズ」は、 69,130トンで900室/1,800名(乗務員900名 )で約倍の輸送能力があり、油津港に入港するクルーズ船では最大です。
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 通算6回の入港ですが、その内の5回は中国天津を出港します。このため乗船客の90%は中国の皆さんのようです。
 会議では、歓迎セレモニー・イベント、岸壁での物産展や通訳や外国語パンフレット設置について説明がありました。また、買い物の支払い方法や各観光地のトイレや施設の外国語表示も早急な対応しなければなりません。
 ところで、観光地として心配していることがあります。オプションツアーの募集は、入港前日だそうで、何名ほどが、がそれぞれの観光地(施設)に来ていただくのか皆目見当がつかないということです。

 また、「レジェント・オブ・ザ・シーズ」だけでなく、今年は「飛鳥Ⅱ」「ぱしふぃっくびいなす」「にっぽん丸」などの入港も予定されています。
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 いずれの状況下にあっても、受け入れについてはしっかり対応してまいりたいと考えてます。

 
 16日の飫肥城下町は、多くのちびっこ達で賑わいました。
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 市内の小学校6年生が遠足でやって行きました。飫肥城学習を兼ね城下町の「町あるき」で楽しい散策です。
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 先ずは、商人通りで「食べあるき・町あるき」で町の散策、4~5人の班に分かれて行動です。 
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 早速目的のお店で商品をゲット! 
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 その後、大手門前で記念撮影して、旧本丸跡で昼食です。
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 子ども達の感想を聞くと、「飫肥駅から歩いてきたので暑かったけど、旧本丸跡はとっても涼しくて気持ちいいい!」「食べあるき・町あるきはとっても楽しかった!」と元気に帰って行きました。
 この日は、鹿児島の小学校の修学旅行、地元飫肥小や保育所の城下町散策が行われていました。
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 城下町は、一日中ちびっこ達で賑わい、元気な声が飛び交っていました。
 その中で、ビックリしたことがあります。通りですれ違う他校の子どもに、小学生がお互い挨拶を交わしていたことです。
 さすが、あいさつ日本一を目指す日南市の子ども達です。私たち大人も負けてはおられません。
05/17のツイートまとめ
obijyoAyumi

飫肥城は今緑がとってもきれいだよ。若葉がきらきら輝いています。青い空とのコントラストにうっとりしてます。
05-17 10:50

一安心!「本丸排水」
 飫肥城内の最も高いところにある「旧本丸跡」。そこから流れ落ちる雨水の一部は、石段の側溝を伝わって流れるようになっています。
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 ところが、側溝の流出先が、小学校の敷地に流れ出るようになっているため、側溝が埋めてあり、これまでは階段を伝わり城内の方に流れていました。このため雨天時になると「旧本丸跡」への通路は、水浸しという状況でした。
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 そこで、お世話になっている造園業者の協力を得て、保存会の職員が側溝を敷設することにしました。
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 流出先は、階段の下にある角型溜桝です。溜桝の上に積んであった割栗石を取り除き、側溝から流れ込むようにします。
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 側溝から溜桝まで暗渠排水パイプを敷き、更にその上に大き目の割栗石を敷き詰めます。 
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 そして完成!
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 「旧本丸跡」の環境管理については、保存会も力を入れています。
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 この日も、市内の小学生が遠足でやって来ました。涼しくて癒される旧本丸跡で子ども達が、楽しく食事をしていました。
 これからも、飫肥城にお見えになる皆さんが、城内の施設などを安心して、そして楽しく散策できるように環境整備に努めて参ります。

豊後岡城
 日本三大山城に数えられる豊後岡藩中川氏の「岡城」の城内を詳しく見てきました。
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 駐車場になっている場所は、岡藩の総役所の跡で、正面の上部に見えるのは、城内西之丸の石垣です。城を散策するためには、向かって右の方から入城し、左側の近戸門跡の方向から出て来るようになっています。
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 観覧料販売所で入場料(300円)を払うと、巻物になったパンフレットがもらえます。岡城の歴史や城の配置などが描かれていて、記念のお土産にもなります。 
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 観光ガイドの広田さんに、城内の案内をしていただくことになり、竹づえを手に持っていよいよ登城です。この城は堆積した阿蘇溶岩の台地上に築かれていて、左手上には溶結した火山岩の岩肌が剃りたっています。
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 更に進むと、階段の崖側の塀替わりに築いてある上部の部分に「かまぼこ石」と呼ばれる石が、きれいに積んであります。そこから急カーブして上り詰めると大手門跡が見えてきました。
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 大手門跡の石積みは堂々としたもので、入城するものを圧倒します。地面には大手門の開き戸を開けた時の車敷の跡が残っていて往時が偲ばれます。この大手門と対して南東側には一回り小さな古大手門跡がありますが、中川氏が最初にが築いたのがこの大手門だそうです。しかし、日が差し込むと敵に丸見えになり戦いに不利とのことで反対方向にかえたそうです。この指摘をしたのは、熊本城の加藤清正を訪ねる途中に立ち寄ったあの藤堂高虎とされています。
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 そこから、家老屋敷、城代屋敷跡などを通り太鼓櫓跡を入ると三の丸に至ります。ここにある空井戸は、深さ73mもあるそうですが、水を蓄えていないためその用途は抜け穴だとか財宝を隠したなど様々な説があるようです。 
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 そこに隣接する二の丸には、滝廉太郎の銅像が設置してあります。明治24年12歳の時に引越して来て15歳まで竹田で少年時代を過ごしました。この岡城は錬太郎の気に入った遊び場だったそうです。そのことが名曲「荒城の月」誕生のきっかけになっことは皆さんご存知の通り。ちなみにこの銅像を制作したのは同窓の彫塑家「朝倉文夫」だそうです。
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 漸く本丸跡にたどり着きました。現在も本丸には岡城天満神社が祀られていますが、中川家歴代藩主が崇拝してきたそうです
 岡城は、もともと大友氏の分家の志賀貞朝の築いた城です。天正14年(1586)の豊薩戦争では薩摩の島津義弘を大将とする2万5千の大軍が岡城をおそいかかりましたが、わずかの兵で志賀は城を守り抜きました。このことが難攻不落の堅城として世に知れ渡ることになります。
 現在でも、落ちない城と言うことで、「受験にも落ちない」・・・と、この神社には入試の時期には多くの参拝客が、合格祈願に訪れるとのことです。
 本丸東側の石積みで囲まれ一段高くなっている場所は、御金倉跡(写真右)だそうです。 
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 その御金倉跡から臨むと、剃り立つように築かれた石垣の眼下には、白滝川に添って延びる対岸の道路が見えます。
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まさに断崖絶壁に築かれた天空の城という感じです。本丸にある三重櫓跡からは、宮崎県との境に連なる祖母山や傾山などが遠望できます。残念ながらこの日は霞んでいて、臨むことは叶いませんでした。
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 この後、本丸から引返して南西方向に進むと、賄方(まかないかた)跡に出ます。ここには城内で唯一の厠が設けてあります。
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 厠入口には、それぞれ殿方と奥方の表示がされています。
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 更に進むと、城の北側に位置する家老屋敷(覚左ヱ門)跡に着きます。ここの屋敷は床の部分だけが復元され、屋敷の見取が分かるようになっています。
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 こちらは、普請方跡から見た家老屋敷(民部)跡です。
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 そこからは阿蘇山も遠望できます。そしていよいよ近戸門から城外に出ますが、七曲りと言われる急な坂道を下ります。その先にある城の給水にも利用された長池を通り過ぎて駐車場に出ます。
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 今回参加された「九州の小京都飫肥有志の会」の皆さんです。
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 岡城は歴史も古く、源義経を迎えるために元年(1185)に緒方惟栄が築いた山城がその起源とされます。この城が全国的に有名なのは、滝廉太郎が少年時代に過ごし名曲「荒城の月」が生まれたことと、豊薩戦争で、大友方の志賀親次がわずかの兵で島津の大軍を撃退したことです。
 その後、文禄3年(1594)に中川秀成が7万石で移封され、入城後に大規模な修築などをして現在の城郭になりました。
 
 ところで、飫肥の伊東氏も島津氏と1572年木崎原の戦いで大敗し、縁故関係にある大友氏を頼って豊後に亡命します。その後大友氏も耳川の戦で敗れると、伊東氏は四国道後に落ちますが、伊東祐兵は、姫路で秀吉に仕官し各地を従軍します。
 岡城で志賀氏が島津の攻撃に持ちこたえた翌1586年から、秀吉の九州の島津攻めが始り、伊東祐兵はその先導役を務めて日向に入ります。その功績を受け1588年に飫肥の領地を得て伊東家を再興します。以後280年14代にわたり5万1千石の飫肥藩伊東家が、続くことになります。
 
 岡城が飫肥城と同異点は、①江戸時代を通じて藩主が変わらない。②堀として天然の川を利用した。③石垣の石積みがしっかりしている。④産業としての杉が多く植林されている。など 

 今回の研修について昨日反省会があり、懸案となっていた飫肥の歴史的建造物「旧飯田病院」も市に寄贈され修復されることになりました。今後如何のように活用してゆくか「飫肥地域を挙げて今後早急に取組まなければならない。」「これからも飫肥の魅力をもっと発信していこう!」など参加された皆さんの士気もあがっていました。
   
 

カツオ炙り重せんべい発売
5月10日、「日南一本釣りカツオ炙り重2012」の試食会とご当地みやげ「日南一本釣りカツオ炙り重せんべい」
の発表会がありました。
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日南市内外から多くの方が参加され、盛況の発表会となりました。
カツオ炙り重も発売から2年が経過し、一区切りといったところのようです。各参加店は、現状に甘んじる
ことなく新しい炙り重の開発に挑戦されているようです。
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上の写真は「日南一本釣りカツオ炙り重」の一部です。それぞれのお店が工夫を凝らして調理している炙り重が
並べられていました。試食をさせていただきましたが、お店ごとのアイデアや個性がでていて、同じカツオを
使っているのにそれぞれ違った味わいがあり、すべてのお店の炙り重をゆっくり味わってみたいと思いました。
一番下の「南山」さんは、今年から新たに炙り重の参加店に加わられ、きょう調印式も行われました。
このようにしてもっと多くのお店が参加していくようになるといいなと思います。特にカツオの本家中の本家で
ある南郷町内のお店が増えてほしいと思います。
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日南市のマスコットキャラクター「にちなんぢゃ様」も応援に駆けつけてくれました。

下の写真は、この度発売になった「日南一本釣りカツオ炙り重せんべい」です。
カツオの味とエキスがせんべいに練りこまれており、海のにおいがふんわりとしてとてもおいしいせんべいに
仕上がっています。感覚的にはえびせんべいのような感じだと思います。
このせんべいは日南に来ると食べられるご当地おみやげとして、当面は道の駅と炙り重参加店のみで販売して
いますので、皆さん日南においでの際はぜひお買い求めください。一箱630円で販売しています。
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今回の発表会には、新ご当地グルメの仕掛け人である(株)リクルートのヒロ中田プロデューサーのお話も
ありましたが、飫肥城にとっても大変ためになるお話が聞けました。
カツオ炙り重は、この2年間で6万食以上の売り上げをしているそうで、ご当地グルメとしてはすばらしい
成果だそうです。関係者の方々の甚大な努力の結果だと思います。
飫肥城も「食べあるき・町あるき」マップで観光客の方々のおもてなしに力をいれていますが、この発表会に
参加して、今後は炙り重などとの連携をしたサービス企画ができるといいなと感じました。
日南のいろいろな業種がコラボしていくと、相乗効果のある企画がでてくるのではないかと思いました。
豆田の名物商品
 豆田の町で見つけた名物商品です。
 日田杉は飫肥杉と並んで良く知られ、いずれも昔から木材関連産業が発展してきました。なかでも日田の伝統的特産品である日田下駄は、天保年間(1830~1844)に代官が殖産興業の手段として奨励したことから発展したそうで、当時は桐下駄が中心だったようです。しかし、明治の頃には日田盆地に産する杉の良質材や松などで生産されるようになり、機械化とともに全国に出荷されています。
 その後、生活様式の変化による需要が次第に減少してきていますが、最近は若者にも受けるカラフルな下駄やサンダルなど、様々なバリエーションを生み出し、日本でも有数の「はきものの産地」として広く知られているようになったそうです。
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 土鈴も日田でつくられている郷土玩具です。 このお店には、荒縄に何個もの小さい土鈴が付けられ、あちこち下げられていました。日田土鈴は、魔よけのお守りになると言われてます。
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 店の前に干支のかわいい土鈴が展示してありました。良く見るとどこかで見た様な干支の土鈴です。
 説明書を読むと、平成17年の記念切手に採用された、雄雌つがいの干支の土鈴ではありませんか。
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 続いては、ビックリした名物商品・・・・と言っても、最初は目を疑いました。このから揚げは、どう見ても鶏の足です。子どもの頃、祖父が鶏を捌くのを良く見ていましたが、この足の部分は捨てていました。このから揚げは、スターにしきのあきらがTVの「秘密のケンミンショー」で紹介し取り上げられた「地域の味”鶏の足”」だそうです。
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 観光ガイドさんから、「ゼラチンがたっぷりでとっても美味しい! お土産に如何ですか」と紹介されました。連れの皆はシーンとなり、誰も手に取る人はいませんでした。
豆田町視察
 連休明けの7日に、「九州の小京都飫肥有志の会」の皆さんと日田市豆田町(まめだまち)に行ってきました。
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 早速、日田の観光協会・豆田伝建保存会の皆さんからパワーポイントで日田のまちづくりについて説明を頂きました。日田の皆さんには、お忙しい中での対応ありがとうございました。その後、観光ガイドさんの案内で町の散策です。
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 この豆田町は、もともと江戸の初め月隈山に築かれた丸山城の周辺にできた城下町で、丸山町と呼ばれていたそうです。その後、永山城になると町名も豆田号永山町となったとのこと。そして1639年、日田が天領になると町名も豆田町と呼ばれるようになり、商人町として全国から大名や商人が集まり、大変な賑わいをみせ繁栄していたそうです。 ところが、明治に江戸幕府がなくなると、次第に客足が遠のいていったようです。更に、昭和50年頃からの土地区画整理で、商店機能も駅前に移行し衰退の一途だったとのこと。 
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 そこで、危機感を持った地元商店の皆さんが「天領まつり」や「祇園山鉾」などを復活しイベントを行ったそうです。更に普段でも観光客などが訪れるように、地域の文化や古い町並みを活かしたまちづくりを進めてきたようです。さらに平成17年には、地域住民の力により、竹林伐採の有効活用と環境保全に取組むと同時に観光客の集客を図るため、「千年あかり」祭りも始ったとのこと。
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 写真上が豆田御幸通り、道路の路面も砂利を敷いたような造りになっています。電柱は平成10年~12年に地中化された。下は魚町通りで道路は石畳です。
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 こちらは、豆田上町通りですが、ここの無電柱化工事は、平成21年に完成したそうです。
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 ここが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは、平成16年ですから最近です。
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 この町を歩いて気付いたこと。①空家が少ない。 ②道路を拡幅せず、昔のままの広さで残してある。 ③由緒施設のほとんどが、個人所有で有料で公開されている。左(廣瀬資料館)、右(日本丸館)
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 ④交通量が多が、歩行者に気遣って運転手が譲ってくれる ⑤店内や店前にテーブルなどあり、ゆっくり休める場所が多い。
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⑤屋敷と言われる建物の床が低い。⑥伝建地区内に宿泊施設がある。⑦景観に配慮して様々な工夫がしてある。(例:河川の塀、自販機を隠すなど様々な近代的な設置を杉材で覆うなど)
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 豆田は、かつては九州の経済や文化が集中し、中心部であった豆田町には豪商が軒を連ねていました。現在も全国から年間約50万人のお客さんが来て賑わっています。
 この原動力となったのは、地元住民が主導して、地域の文化や残された古い町並みを保全・活用してまちづくりを展開してきたことです。 特に、昭和50年以降の区画整理やバイパスが、駅前周辺に移り、この豆田地区の街並みが昔のまま残ったことが幸いしたと思います。
 この点飫肥地区では、当初飫肥の街並みを避けてバイパスが計画されたのを住民が反対し、通りを拡幅して整備を図った。結果がどうであれ、そこに暮らす人にとって、昔の街並みを残すことは、車など文明社会の中では極めて暮らしにくい。この点にについては、賛否分かれるところであるが、当時の飫肥地区の皆さんは、拡幅にともなう通りのまちづくりについて、取り決めを行うなど、連携して新しいまちづくりに意欲を持って取組んで来られました。
 しかし、豆田の皆さんが飫肥と異なるのは、行政に頼る前に、地域自ら様々な取り組みや保存活用を図って来たという点です。
 しかも、飫肥の有料由緒施設(7ヶ所)全て市が所有し公開しています。豆田の有料施設(6ケ所)の内い5カ所は個人の所有で公開し、個人で維持管理されれています。
 市は住民主導のこのようなまちづくりの取り組みに対して、積極的にバックアップをするようになりました。活動拠点となる「天領日田資料館」の設置公開をはじめ、道路や建物の修景整備や修理に対する支援など美しい町並みの保全に努めるようになりました。このような官民協働のまちづくりの結果、今日では日田を代表する観光地となり大変賑わっています。
 
 飫肥の大手門通りや後町通りなどの無電柱化が、本年度から動きはじめました。今回の視察で得た多くの点を飫肥のまちづくりに活かして、飫肥の更なる魅力アップに努めなければなりません。
賑わったゴールデンウィ―ク!
 飫肥城下町は、大型連休中は多くの観光客で賑わいました。
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 本町商人通りは、次から次に列をなして「食べあるき・町あるき」マップを手に持って、目的のお店に向かっていました。
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 特に、5月3日と4日がピークで、お店の引換え商品がなくなるなど、今年最高の賑わいでごった返していました。
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 駐車場も満車で、続々とチケット販売所の方に流れていました。
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 大手門通りは、まるで歩行者天国のようでした。
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 今年の連休前半は、小雨が降るなどぐずつきましたが、後半は初夏を思わせるような晴天に恵まれ、県外からも多くの観光客がお見えになりました。特に鹿児島、熊本、福岡方面から乗用車でお見えになっのた家族連れの皆さんが多かったように思います。一方毎年のことですが、この時期のツアーや団体など大型バスの乗り入れは少ない感じがしました。
 私たちも、せっかくお見えになった皆さんが、少しでも飫肥の町を満喫していただくように、由緒施設の閉館(通常午後4時30分で閉館)を30分延長するなど弾力的な対応を致しました。
 いずれにしても、年間で最も多い観光シーズンは一段落ですが、対応の面で反省する点も多々あり、今後のおもてなしに活かして参りたいと思います。
人力車でおもてなし!
 飫肥城下町を人力車で散策できる楽しいイベント!
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 連休の5月3日と4日の二日間、飫肥の地域おこしグループ「祐兵(すけたけ)クラブの皆さんが、無料で飫肥城周辺の案内をしていただきました。
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 自ら人力車を引いて、記念撮影をすることもできます。
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 この祐兵クラブの皆さんは、それぞれ職業は異なりますが、飫肥をとっても愛していらしゃる皆さんです。おもに大手門前で乗車し、周辺を散策することが多いようです。最近は「食べあるき・町あるき」の皆さんを本町商人通りまで案内することも多くなってきたとのことです。
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 4日(金)は、小村寿太郎侯も現れました。最近人気も出て来て自ら町の案内を買って出たり、「みーつけた」とサイコロ勝負で、観光客の皆さんも楽しい飫肥の散策がでいたようです。
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 この祐兵クラブの皆さんのボランティアによる活動は、毎月第3日曜日のご膳10時から午後3時30分まで定期的に行われています。 
 ここで注意、飫肥大手門前には、市外から有料人力車が来て営業をしています。人力車を利用される場合は、必ず料金を確認して下さい。ちなみに一人30分で6500円のようです。 ボランティアの無料人力車と間違って乗車されないように、十分に注意していただくようお願いします。
泰平踊でおもてなし!
 大型連休期間中の5月3日から5日まで、泰平踊の公演が行われました。
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 3日と4日の二日間は、本町保存会(亀組)の皆さんが、城内犬馬場の広場で公演していただきました。
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 また、4日と5日は亀の子の皆さんによる公演があり、多くの観光客の皆さんが飫肥の伝統芸能を堪能しました。
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 亀の子の皆さんは、中学生や高校生が中心です。大人の踊りに負けない力強い堂々とした踊りを披露してくれました。
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 踊りの後は、踊り手の皆さんと一緒に記念撮影のサービスです。
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 皆さんは、それぞれの踊りの型でカメラに収まっていました。
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 飫肥城での泰平踊りの公演は、月に1回程度しか行われていません。このような公演日にお見えになるお客さんは、大変幸運です。
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 3日間とも五月晴れに恵まれ、城内で公演でき観賞された皆さんも大変喜んでいただきました。
 ところでこの泰平踊りは、県の無形文化財にもなっていています。
 現在、泰平踊りの保存会は、「今町保存会」と「本町保存会」の2団体があり、定期公演以外にこのようにボランティアで公演していただくのは、「本町保存会」と飫肥小学校6年時に本町保存会の指導を受けた「亀の子会」の皆さんです。
 私ども飫肥城由緒施設を管理する団体としても、このようにボランティアで公演していただく皆さんに心から感謝しています。
 
鎧・兜を着て親子で記念撮影!
 現在、手づくり兜・鎧を着て親子で記念撮影をする楽しいイベントを、小村記念館で開催しています。
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 可愛いちびっこ武将が、それぞれの自慢のポーズで写真に収まっていました。
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 親子で甲冑をまとい、一緒に記念撮影している様子は、この時季の飫肥の風物詩になりつつあります。
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 それを支えているのが飫肥の「ダンボールで鎧兜をつくる会」の皆さんです。
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 このイベントも今年で7年を迎えます。
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 この写真撮影は、5月3日から明5日まで小村記念館で開催されています。
 撮影時間は、午前10時~午後4時までです。入館料は不要ですが、着付けの料金子ども100円、大人200円が必要です。
 皆さんも『子どもの日』の記念に親子で鎧・兜を着て、武将の雰囲気を味わうとともに、お子様の成長を願い家族の絆を築くきっかけにしてみませんか。
「ルーブル美術館」
 パリで人気のルーブル美術館は、フランスの国立博物館で、パリのセーヌ川の右岸に位置しています。本来はフランス王宮だったが、1793年にフランス共和国により設立されヨーロッパで最も古い美術館の1つです。 地中海沿岸の古代文明の黎明期から西洋中世前期を経て、19世紀前半までの世界的に有名な絵画・彫刻などを多数所蔵しています。
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 美術館正面入り口ロビーにあり、映画ダビンチコードの最後のシーンで有名になった逆さピラミッドです。
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 先ず、ルーヴル美術館の『ダリュの階段踊り場』に展示されている「サムトラケのニケ」の彫像です。
 現存するギリシア文明の彫像の中で、優美でダイナミックな姿や翼を広げた女神ニケを題材にしたものとして貴重な彫像だそうです。
 最初は、1863年に胴体部分が発見され、それに続いて断片と化した片翼が見つかり復元されたとのこと。断片は全部で118片も見つかったそうです。その後像は1884年にルーヴル美術館の『ダリュの階段踊り場』に展示されていますが、翼を広げた巨大な女性大理石像「サモトラケのニケ」は訪れる人の目を引き付けます。
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 フランス生まれの新古典主義であるドミニク・アングルが、34歳(1780年)の時に描いた絵画『グランド・オダリスク』です。グランドと呼ばれるのは縦91cm、横162cmにも及ぶ大作であるため、またオダリスクとは、トルコのハーレムを意味するそうです。
 この絵画は、皇帝ナポレオンの妹であるナポリの王妃カロリーヌの依頼により描かれた作品と言われています。
 この絵に描かれている女性は、『モナ・リザ』とともにルーヴル美術館の二大美女と呼ばれています。
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 こちらは、1804年12月2日に行なわれたナポレオンの戴冠式を描いた『皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』。フランス新古典主義時代最大のダヴィッドの傑作で、ルーヴル美術館でも最大級の大きさだそうです。
 しかし、この絵は実際の式典よりかなり脚色されて描かれているそうです。例えば、当初の構図では皇帝ナポレオンが自身で戴冠する姿で描かれる予定であったが、ダヴィッドが皇帝は自身にではなく妻ジョゼフィーヌに戴冠する姿に、昨日NHKでも放送されましたが、下絵はローマ教皇が両手を膝の上に置いていたものが、祝福し賛同していることを表現するように、聖母マリアの受胎を祝福する天使のポーズと同じ手の仕草に変更されたそうです。これによって皇帝ナポレオンが絵の主人公であることを明確に修正されましたが、自身は本作を大変賞賛したと伝えられています。
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 続いては『ミロのビーナス』。1820年、キクラデス諸島の南西のメロス島(現代ギリシア語でミロ)で発見されたものです。それを手に入れたルイ18世が、ルーヴル美術館に寄贈したそうですが、この大理石像は、当時より名声を得ていたといわれます。主に2つの大理石のブロックで構成され、はめ込み部品の技術を使い、上半身、両脚、左腕、左足はなどは、縦はめ込みにより結合されているそうです。この加工方法は、この作品が制作された前100年頃には盛んに用いられたとのことです。しかし、両腕は今日まで発見されていないとのこと。このためその本来の姿について、様々な憶測を呼び起こしています。
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 ところでこの『ミロのビーナス』が海外へ渡ったことはただ1度だけです。東京(国立西洋美術館)と京都(京都市美術館)で行われた特別展示(1964年4月~6月)のみとのこと。
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 続いてこちらは、歴史上最も有名な油絵『モナ・リザ』。レオナルド・ダ・ヴィンチは、この作品を1503年から3年から4年かけて制作し続けたとのこと。1510年頃にフランソワ1世によって買い上げられましたが、その後ルイ14世によってヴェルサイユ宮殿に移されました。しかしフランス革命後には現在のルーヴル美術館に移されたようです。
 この肖像画は、レオナルド自身にとっても大事な作品だったようで、最晩年まで手元に置いていたそうです。この絵の特徴は、一切の筆跡を残さないスフマート(ぼかし技法)の手法でその完成に相当な時間と手間がかかったようです。
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 またこの最大の謎のひとつであるモデルについては、肖像画の注文主ジュリアーノ・デ・メディチの愛人説、コスタンツァ・ダヴァロス説、自画像説、イザベラ・デステ説、レオナルドによる極めて高度に理想化された人物像とする説など諸説挙げられるも確証を得るに至らず、依然として不明であり今なお研究と議論が続いています。1911年に一度盗難に遭いましたが、2年後フィレンツェで発見されたことも有名です。
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 1830年ウジェーヌ・ドラクロワによって描かれたこの絵は、『民衆を導く自由の女神』ですが、日本では『自由の女神』となっています。その年に起きたフランス7月革命を主題とするものです。後にフランス国旗となる青・白・赤色の旗を掲げる女神が「自由の女神」とされています。これまでフランス国外には、イギリス・アメリカ・日本に貸し出しされただけだそうです。
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 ところでルーブル美術館は、2011年の総入場者数が過去最高の880万人に達するなど、欧州で最も入場者数の多い美術館です。不朽の名作、ダ・ビンチの『モナ・リザ』をはじめ、『ミロのヴィーナス』、『サモトラケのニケ』などが世界的に有名な作品が数多く展示してあります。
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 素晴らしい作品が、所蔵展示されているルーブル美術館。私が訪れた時は、多くの日本人をはじめ韓国・中国などアジアからの見学者でいっぱいでした。文化の異なる作品を直接観賞できて感激しました。
 このような国宝級、いや世界の宝である芸術品は、当然日本の美術館や資料館では、写真撮影等が硬く禁止されています。しかし、信じられないことですが、こちらの美術館では撮影可能でした。このためここに紹介できない多くの作品の写真を撮ることができました。自宅でゆっくり観賞したいと思います。
フランスの!!!??
 パリの街並みには、石造りの荘厳な建物が昔のままの建ち並んでいて、古い歴史と文化を感じ取ることができます。
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 こちらは、フランスを代表するオペラ劇場で「オペラガル二エ」とも呼ばれています。1669年に設立された王立音楽アカデミーが起源だそうです。これまでたびたび名称変更、移転を繰り返したそうです。現在の劇場は1875年ガルニエの設計によるもので、19世紀におけるヨーロッパのオペラ活動の中心の一つだったそうです。
 このためガルニエ宮ともよばれているようです。
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 この近くにある重厚な古い建物には、ユニクロもオープンし賑わっていました。
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 ところで、昔の交通手段は馬車が中心だったようで、パリの町のほとんどの建物に専用の駐車場がありません。
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 そのため、建物のすぐ前にある路上が、有料駐車場となっているようです。昔は、馬車を止めるところだったのでしょうか。
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 良く見ると、車の間隔は接触ギリギリで駐車してあります。聞くと、この日は日曜日なので駐車料は無料、しかも駐車違反を管理する警察官も休みでが取り締まりをしていない・・・・からとのことでしたが、本当ですか!!!!
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 駐車する時も大変だけど、出るときはもっと大変だと思いますが、車のバンパーは傷だらけになっていました。
 翌日シャンゼリー通りに行くと警察官が、取り締まりをしていました。路上駐車する場合は、駐車券を自動販売機で購入し、フロントガラスのワイパーに鋏んでおくとのことです
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 フランスの高速道路の最高速度は130Kmですが、雨天の場合でも110Kmです。更に驚いたのは、ワインをコップ一杯程度であれば飲酒にならず、運転可能とのこと。本当ですかね!
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 高速度道路で見かけた見慣れない車両です。左は乗馬用の馬を運び右はヨットを運ぶためのトレ―ラのようです。 
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 こちらはフランス大統領選挙ポスター掲示場です。日本では考えられませんが、良く見ると2人のポスターが無残にも破損されています。男性候補者はどうも現職のニコラ・サルコジ氏のようです。第1回投票の結果、社会党のフランソワ・オランド氏と5月6日に決選投票が実施されることになっています。
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 ところでサルコジ氏は、2007年の大統領選で、リビアの故カダフィ大佐から5000万ユーロもの選挙資金の援助を受けていた疑惑が仏インターネット紙で4月29日に報じられたようです。5月2日にオランド氏とのテレビ討論会も行われるようですが、オランド氏との支持率差の縮小も厳しく、不利な状況は変わっていないようです。
雨でスタート!
今日から5月。生憎、雨のスタートになりました。
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 それでも本町商人通りに出てみると、「食べあるき・町あるき」で多くの観光客が楽しんでいました。
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 大手門をくぐると傘をさした皆さんが、すっかり新緑になった城内を散策されたり、しあわせ杉でパワーを受けたりとて楽しそうでした。
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 また隣の串間市の小学校6年生が遠足で飫肥にやって来ました。昨年に続き今年も、観光ガイドの説明で由緒施設見学や「食べあるき・町あるき」体験で飫肥城下町の学習をしてくれました。
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 ゴールデンウィ―クのど真中、今日は平日で生憎の小雨模様の一日となりました。
 それでも結構な皆さんが、お見えになっています。
 県外では、鹿児島県や福岡県からのご家族が多いように見えます。飫肥見学の後は、宮崎市内や霧島方面に宿泊の予定とのこと。できればこの日南市に宿泊していただき、明日も市内の観光地を見学していただくとよろしいのですが、もっと県南の売り込みが必要だと痛感しています。
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