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飫肥城の日々
飫肥城下町の魅力を発信
除夜の鐘つきの準備完了!
 大晦日、2012年も本日まで、城内では今晩開催される「飫肥城の除夜の鐘をつく会」の準備を職員で行いました。
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 鐘つき堂もきれいにお化粧が終わりました。
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 準備完了です!
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 鐘つきは午後11時からです。
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 午後10時から城内の「飫肥城歴史資料館」で順番を書いた番号札(1~108番)を配布します。でも安心! 番号札がなくても午前1時までは鐘をつくことができますので大丈夫。但し飫肥杉製のお守りが欲しい場合は108番まで。しかし参加者全員に「おみくじ」を引いてもらい、空くじなしのお年玉をプレゼントします。中味は引いてからのお楽しみ!
 それでは多くの皆さんのお出でをお待ちしています。
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七面鳥からの贈り物 ?
 七面鳥を育てているMさんのお宅を訪ねました。
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 そして目的の七面鳥の羽根を沢山(約20羽分)頂きました。
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 頂いた羽根は、四半的射場で用いる傷んだ矢の修理に使用します。
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 修理した矢は、四半的射場で楽しく体験されるよう満足できる矢を使用していただいています。
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 ところで、Mさんご夫婦は孫に囲まれて大変賑やかなご家族でした。沢山の羽根ありがとうございました。Mさんは、10数年前役場退職されましたが、現役のお百姓さんです。現在も町体育協会や高齢者クラブの役員をされ毎日多忙とのこと・・・・とてもお元気です。
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 Mさんにお話を聞くと、七面鳥は10年ほど前から飼っているとのこと。
 七面鳥飼育をはじめたきっかけは、以前飼っていたアヒルのツガイと知人が飼っていた七面鳥のツガイとを交換して以来だそうで、毎年孵化繁殖しているそうです。
 クリスマスのメニューとして定着している七面鳥の肉が求められるこの時期に、お肉以外の羽根は捨てていたそうです。私どもからすると大変もったいないことです・・・・・これからも七面鳥の贈り物の羽根は、私どもで大事に使わせていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 
 飾り付けをした門松が完成しました。
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 竹筒の中に松竹梅やユズリハ、南天などを入れ込み体裁を整えます。更に葉ボタンを植えこんで出来上がり。
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 早速飫肥城内の各由緒施設等に設置しました。
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 ここ国際交流センター「小村記念館」でも出来上がった門松が設置され、正月準備も整いました。


 ところで、飫肥城下町で、今年最後の大きなイベントは、大晦日31日の「飫肥城の除夜の鐘をつく会」です。当日は、午後10時から飫肥城歴史資料館で鐘をつく順番の番号札を配布します。
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 11時30分から鐘つきに先駆けて田の上八幡神社の勇壮な獅子舞が奉納されます。この獅子に今年の悪い出来事をしっかり噛み取ってもらい、すっきりしたところで鐘つきの開始!。先ず来賓から、続いて番号札1番から鐘つきスタート。会場では、暖かいぜんざいやコーヒー、紅茶、おつまみ等のふるまいをいたします。
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 途中に、新年を迎える1分前からカウントダウンのため中断。新年を迎えて市長の新年挨拶の後、鐘つき再開し108番を越えても午前1時まで希望者は鐘をつくことができます。
 また、大手門から会場までは、廃油キャンドル約2000個が通路両脇に灯され幻想的な雰囲気を醸し出します。
 詳しくは昨年の ①賑わった『除夜の鐘つき』  ②『飫肥城キャンドル』  ③『飫肥城の除夜の鐘をつく会』 をご覧ください。
 今年は特に、鐘をつく108名の皆さんには、飫肥杉製の特注お守り(田ノ上八幡神社でお祓い)を差し上げます。
 更に参加者全員に会場で抽選していただき、空くじなしのお年玉(中味は当日のお楽しみ!)をプレゼントします。
 ぜひ多くの皆さんにお出でいただき、新年の夢と願いを込めて鐘をついていただきたいと思います。 
 
行ってみよう!! 飫肥の町
 飫肥城下町保存会事務局に可愛い二人の小学生が突然やって来ました。手には、「行ってみよう!! 飫肥の町」というタイトルのポスターを持っています。
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 飫肥のお隣の吾田東小学校6年生です。引率された先生も一緒にお見えになりました。
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 お話を聞くと、「学校の授業で、日南市のために何ができるかを考えて、6年1組の一班では『飫肥城下町食べあるき・町あるき』を紹介することににし、実際に体験してその感想をポスターにしましたとのこと。そして二人が班を代表して出来上がったポスターを持ってきたということです。
 ところで、吾田東小学校6年生の皆さんは、飫肥城下まつりのパレードにも、泰平踊の奴の踊り手として毎年参加しています。このように飫肥城下町の伝統芸能は、飫肥地区以外のみなさんも加わって守られています。
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 そうそう、ポスターには「小学生の『食べあるき・町あるき』の楽しみ方について」というサブタイトルで、交換できる商品(写真付き)が小学生の感じた素直な気持で楽しく説明してあります。
 ポスターの最後には、『飫肥の町は楽しいので、ぜひおいでください。』と書かれています。
 このポスターを市内の主な場所に貼るとのことです。飫肥の各由緒施設にも掲示させていただきたいと思います。
 
手づくりミニ門松
 飫肥城下町保存会では、由緒施設に飾る「ミニ門松」づくりを行いました。
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 ポリバケツの周囲に巻く、稲わらで編んだ薦(こも)を適当な巾に切断します。
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 ポリ容器とそれに合う長さに切り揃えた真竹やボラなどを準備します。
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 そして完成!
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 今年は昨年より一回り大きいポリ容器を用いたので、どっしりしています。ミニというよりセミ門松ですかね。
 ちなみに昨年の様子は、『ミニ門松!』をご覧ください。
 ところで門松はこれで完成ではありません。更に松や梅、南天、ユズリハなどの縁起ものの枝木で飾らなければなりません。その完済した姿は後日アップ!
今年の踊り収めの公演
 毎月第3日曜日に自主公演されている泰平踊ですが、今年の踊り収めが披露されました。
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 公演の後は、毎回行っている記念撮影のサービス。
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 お客さんも踊り手に合わせてポーズを取ってパチッ! 
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 頭上に両手で丸く輪つくるこのポーズが、踊り最後の振りです。
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 本町保存会の皆さん、一年間ありがとうございました。
 今年は、飫肥城下まつりパレードの公演や飫肥小学生への伝統芸能指導、毎月の自主公演や定期公演その他数多くの活動をしていただきました。
 新年は1月10日に飫肥商人通りで開催される「十日恵比寿」が初踊になります。
 しばらくの間は泰平踊を見ることができませんが、大勢の皆さんが楽しみにしている飫肥伝統芸能の泰平踊です。来年も元気に披露していただくようよ、ろしくお願いいたします。

ちょっと寄ってみたいお店!
 飫肥城下町の風情のある佇まいが、軒を並べる飫肥商人通り。
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 その一角にそのステキなお店があります。入口に「Tea&Coffee 滴(しずく)」の看板。
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 玄関を入ると背のすらりとしたお嬢さん!がお出迎え。右側にはピアノが置いてあり、お友達の家庭を訪ねたような感じです。
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 お部屋の中はクリスマスツリーが飾ってあり、アットホームな暖かい雰囲気です。
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 持ってきていただいたのは、こだわりの紅茶とオーナー手づくりのふわっふわシフォンケーキやクッキー、チョコレート。
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 あちこちに可愛いお人形や置物がいっぱい!
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 でもこの時期はやっぱりサンタさん。
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 毎日日替わりでプレゼントを入れるボックスが荷台にある、赤いトラックを運転しているサンタさんもいます。
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 このお人形や置物のほとんどがドイツで買い求めたものだそうです。
 そこでオーナーにお話を伺いました。
 娘さんはフルート奏者で、現在ドイツのライン河添いのマインズという町に10年も住んでいらっしゃるとのこと。オーナーもそこに滞在されたことがあり、そののどかな田園風景や生活等に心を癒されとても気に入られたそうです。・・・・・・私も今年ドイツを訪れたので、オーナーの話を懐かしく聞かして頂きました。
その時のブログ「ローデンブルグ」 「西洋の古城」 「ノイシュバンシュタイン城」をご覧ください。
  
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 ところでオーナーがこのお店を開店したキッカケについてもお聞きしました。
 オーナーの住所は福岡だそうですが、お母さんが最近体が弱ってきたので現在こちらで一緒に暮らしているとのこと。
 そのお母さんが、これまで地域の皆さんにお世話になっていたので、そのお返しのつもりでお店をオープンした。そしてお見えになったお客さんが、ゆっくりとした時間を過ごせる場所を提供したいとのこと。
 手づくりのパンやケーキなどは、これまで家族やこども達に作っていたもので、これからは大勢の皆さんに味わっていただきたいそうです。
 お正月はお部屋のセッティングを変えるので、季節感もお店で味わって欲しい・・・・・とのこと。
 また屋号の「滴(しずく)」とは、お茶の最後の一滴まで気持ちを込め入れてあげたいとの思いからだそうです。
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 ぜひ皆さんも、このお店に行って美味しいお茶や手づくりケーキを頂きながらゆったりした時間を過ごしてみては如何ですか。 

12/19のツイートまとめ
obijyoAyumi

大手門に門松飾りが設置されました。この門松は飫肥地方独特の飾りで、一般的な門松とはちょっと違うんです。見たことのない人は一度見に来てね。今夜6時からのNHKニュースでも放送されます。
12-19 13:05

飫肥藩に伝わる正月飾り
 飫肥城下町で飾られている伝統的な門松と注連縄飾りが大手門に取り付けられました。
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 天候に恵まれた19日(大安)の朝早くから当保存会が地元の専門業者にお願いして取り付け作業は行われました。
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 昼のローカルニュースに間にあうよう県内の各マスコミも朝早くからお見えになって収録です。
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 大手門の次は、豫章館の飾付け。
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 午前中に完了! 設置作業をお願いした地元のプロの皆さんです。
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 今年の設置作業は天候に恵まれ、門松・しめ縄も例年になくしっかりした飾付けになりました。
 飫肥城の門松の特徴は、節木(せちぎ)といって「しいの木」の割木を用いて「クズマキ蔓」で結束し、三束を一組として門の両脇に設置します。 三本の「こさん竹」を用いて鳥居とし、三つ網りのしめ縄にワラを七・五・三本の並びに下げ両脇に張ります。見た目は質素ですが、全て縁起ものにこだわった材料を用いていて堂々とした造りになっており畏敬の念を感じます。
 ぜひ皆さんもこの機会に、伝統ある飫肥の正月飾りをご覧頂き、その縁起もののしめ縄を潜り福を身に着け、幸せな新年をお迎えいただきたいと思います
師走の紅葉
 今年も残り半月、飫肥城下町は遅い紅葉の季節。
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 ここ豫章館の御数寄屋の前の紅葉は今年は特にいい感じでした。
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 旧本丸跡や松尾の丸を見下ろす紅葉は散り始めました。
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 それでも今年の紅葉は、昨年より一週間早く始まったようです。しかも見ごろはあっという間に過ぎて行くようです。
 そして明日19日は、飫肥城大手門と豫章館に正月の門松飾りを設置する予定です。この飾付けの様子については、次回紹介したいと思っています。
薩摩街道佐敷の魅力
 南北朝時代に佐敷城下町として発展し、江戸時代に佐敷城が廃城となった後も薩摩街道や人吉街道など交通の要衝にあり宿場町として栄えた佐敷町。
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 佐敷川の下流の薩摩街道に並ぶ町並みは、当時の風情と面影がしのばれます。また、この通りには十三代将軍家定への輿入れに向う篤姫が一泊した薩摩藩のお客屋の「薩摩屋」も並んでいます。
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 街道に沿って町家が軒を接して建ち並んでいますが、家屋は通りに対して少し斜めに建っている「のこぎり家並み」となっていて地割も短冊形です。
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 漆喰塗篭の土蔵造の民家や寺院なども数多く見られます。
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 こちらは、老舗の醤油屋と新聞販売店、この付近が「熊本藩本陣佐敷御茶屋跡」だったそうです。
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 この「薩摩街道佐敷宿交流館」は元々「桝屋」と言うお米屋さんの間取りや柱、梁などを可能な限り活かして建てられたものだそうです。 その交流館の前に「豊臣秀吉宿泊の地」の碑があり、大軍を率いて島津征伐に向かった秀吉がこの辺りに宿泊したとのことですが、現在は普通の民家になっています。
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 社会教育センターの隣にある「天下泰平国土安穏」と書かれた日本一の大瓦モニュメントです。これは佐敷城跡の追手門の近くから出土した全国唯一の文字瓦を模したものです。
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 そのモニュメントの右側には、「佐敷城代加藤重次縁者墓石」が二基建っています。
 案内文によると、この二つの石塔は佐敷城代加藤重次の母親の逆修塔と奥方の墓と伝えられ、子孫である澁谷家及び花北地区住民により、三百年以上守り継がれてきました。しかし、南九州自動車道西回り道路建設工事のため、平成17年3月に現在地に移設されたとのこと。
 また、この墓石に隣接している建物は芦北町立武徳殿。武徳殿は国登録有形文化財で、昭和25年元郡代詰所跡地に柔道や剣道を行う武道場として建てられたもので広い空間を作り出すための工夫として、屋根は菱形のスレートを使用し、広い空間を確保するために柱は少なくしてあるそうです。

 このように佐敷には、歴史的文化的資源が薩摩街道沿いに数多く見受けられます。またこのような貴重な資源がしっかり保存されていることは素晴らしいことだと思います。しかし、保存と同時にこれらの様々な資源を活用し多くの皆さんにその良さを知っていただくことも必要です。そのためには佐敷だけでなく水俣・芦北地域の更なる資源の掘り起こしと磨きに努力され、その魅力を行政やメディア等と連携して地域内外に発信していただくことです。その中心となって尽力されているのが、「水俣・芦北地域雇用創造協議会」だと思います。「薩摩街道ななうら案内人の会」をはじめ様々なまちづくり団体等の皆さんと協働し、地域活性化に向け果敢に挑戦していただきたいものです。 
12/15のツイートまとめ
obijyoAyumi

きょうも雨が降ってるよ。そのせいかお客様も少ないね。でも、久しぶりに暖かい日です。明日は天気もよくなりそうなので、みんな飫肥城へ遊びに来てね!待ってるよ?
12-15 14:54

佐敷城跡
  
 加藤清正が薩摩との国境界の守りとして築いた肥後国の南部芦北にある佐敷城を訪れました。花岡山に石垣を巡らした国指定史跡の佐敷城跡を遠くから眺めて、一昨年に訪れ世界遺産(文化遺産)にも登録されている沖縄「勝連城跡(かつれんじょうあと)」を思い浮かべました。「勝連城跡(かつれんじょうあと)」
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 山中の駐車場に車を止め、そこから歩いて本丸を目指します。
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 城跡に近づくと城壁が現れ、しっかりとした石積みで三の丸・二の丸・本丸等の城壁が築かれています。
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 こちらは枡形虎口を備えた追手門跡。
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 そして二の丸を通って本丸東門跡から本丸へ。  
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 本丸からの眺望は素晴らしいものがあり、南東方向佐敷川を挟んで薩摩街道や人吉街道を望むことができます。 現在は、南九州自動車道が街道の上を横切っています。
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 一方南西方面は、国道3号線と並行して走る肥薩おれんじ鉄道が眼下に、はるか向こうには不知火海が遠望できます。
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 更に北側方面には、佐敷太郎越峠の山並みが望めます。薩摩街道の日奈久から水俣までは急峻なの難所といわれた三太郎越え(赤松太郎、佐敷太郎、津奈木太郎)を通らなければならず、その中でも最大の難所が佐敷太郎峠だそうです。幕末の篤姫はどのようにして越えたのか・・・・・もしかしたらここだけは海路を利用したかも知れませんね。
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 佐敷城は、戦国時代中期までは相良氏、その後戦国時代末期には島津氏の勢力拡大をめぐって佐敷城の攻防が繰り返されたそうです。その後豊臣秀吉の九州平定に伴い天正16年(1588)に領主となった加藤清正が築城し、関ヶ原の戦後は、清正が肥後一国51万石の領主となり、佐敷城跡は肥後国内の有力支城として整備されたようです。しかし、元和元年(1615)の一国一城令により廃城となり、加藤氏に代わって細川氏が入封すると、東麓に佐敷番代屋敷が設けられたそうです。
 標高88mの高所にある城郭は、南北200m、東西100m程度で規模はそれほど広くないが、島津氏に備えるべく薩摩・肥後国境防備のための「境目の城」として枡形虎口を備えた城門や本丸をはじめ二の丸・三の丸など総石垣造で強固に築城されています。 

「薩摩街道ななうら案内人」
 熊本水俣・芦北地域を訪れる方を迎えて、薩摩街道周辺を案内される「薩摩街道ななうら案内人の会」の皆さんと交流してきました。
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 交流会場となった「野坂屋旅館」です。創業明治12年の老舗旅籠屋で薩摩街道沿いにあります。
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 「薩摩街道ななうら案内人の会」の会員は、松原久美子会長をはじめ、それぞれの地域で町の活性化に尽力されている方々です。野坂旅館のご主人も案内人の会のメンバーです。 
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 交流会の前に、芦北町社会教育センターに於いて「地域おこしに必要なおもてなしとまちづくり」というテーマで、90分ほど飫肥城下町の「食べあるき・町あるき」やおもてなし等について紹介をさせていただきました。
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 このような研修は「産業振興と雇用確保による地域活性化」を実現するために設置された「水俣・芦北地域雇用創造協議会」が主催するものです。水俣芦北地域を訪れる皆さんをおもてなしの心を持ってしっかり案内・解説できる地元人を養成する「フィルドパートナ―養成研修」が今回開催され、そこに呼ばれたということです。飫肥のまちづくりとやおもてなしが、皆さんのまちづくりのヒントになればと思ってお話をさせていただきました。交流会では、会員の皆さんの地域に対する熱い思いも拝聴いたしました。そしてこれから地域活性化のためさらに尽力されるであろうと、皆さんの話の中から汲みとることができました。
風情を醸す仕掛け!
 飫肥城下町の上級武士の屋敷が並ぶ後馬場通り。
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 そこの一角にある屋敷の塀をよく見ると・・・・・・ あれ~コンクリート塀に色を吹き付けた作りのようです。
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 そこで新しい所有者が、「これじゃ~いかん!」と改修。先ず茶色の部分に飫肥杉板を、白い壁の部分は漆喰を張り付け、杉板の部分を渋い色で塗ります。
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 そして左から右の写真のように変身!
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 多少なり歴史風情を醸し出すことができたと思います。
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 江戸時代この通りには、上級武士の屋敷が並んでいました。近くには保存会が管理する「伊東伝左衛門家」や移築された「小村寿太郎生家」もあります。
 飫肥城下町の風情は、城下町に住む皆さんによって維持されています。もっともっと飫肥の魅力をアップするため、これからも地域をあげて様々な工夫と知恵をだし、風情を醸し出す仕掛けをして参りたいと思います。
 この塀の中の屋敷の母屋も改修し、歴史風情に合わせた料理等を提供できるようにしたいとのこと・・・楽しみです。
嬉しい助っ人!
 師走に入って飫肥城の各由緒施設では、障子の張替作業など屋内外の清掃作業が行われています。 その慌ただしい中、市内の建設業協会女性部約50名の皆さんが、城内外の清掃活動をしていただきました。
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 皆さんは、3班に分かれて「豫章館」・「小村記念館」・「旧山本猪平家」の施設清掃です。
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 こちらの班は、小村寿太郎誕生の地に明治40年に建てられた「旧山本猪平家」、窓ガラスから屋内や庭園の清掃です。
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 一方こちらは、「豫章館」の庭園を中心に除草作業。
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 そしてこちらは「小村記念館」の庭園除草作業を行っていただいた皆さん。
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 寒い中、皆さんありがとうございました。
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 飫肥城由緒施設の殆んどが明治以前に建てられた施設で、年間を通して私ども飫肥城下町保存会が清掃等の施設管理をしています。これらの施設は市の貴重な文化財としてして、保存会の職員だけでなく市内の多くの団体や市民の皆さんによるボランティア清掃活動により、城内は何時もきれいに管理されています。これらの古い建物の多くは、畳の間や板張りの廊下をはじめ襖や障子を使用し、外周りも飫肥杉の板壁を用いてます。そのため、この時期の清掃作業は大変です。建設業協会の女性部の皆さんは、毎年この時期にボランティアでこのような活動を行っていただき大変助かります。とても頼もしい女性助っ人の皆さんです。
 
この可愛い女性は?
 この二人の女性・・・・仲の良い親子みたいです。
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 実は、某航空会社の機内誌の取材スタッフと一緒に見えたモデルさんと地元飫肥の可愛いおばちゃん。
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 飫肥城下町の「食べあるき・町あるき」の人気のお店「吉田寝具店」で、目的のお札入れをゲットしてにっこりのモデルさんとツーショット。
 そこで、我が飫肥が輩出した明治の偉大な外交官とご一緒にパチッ!
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 今年157歳になる1m56cmの寿太郎侯も可愛いモデルさんに満更でもない様子!
 というわけで次代を超えてのツーショットですが、小村寿太郎侯の数々の功績や人となりを知ってモデルさんも寿太郎侯ファンになったのでは。
  
クリエイティブ九州!
 九州経済産業局と九州地域産業活性化支援センターが主催して開催されている「クリエイティブ九州研究会」に参加することになり、開催地となった別府に久し振りに行ってきました。
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 途中に立ち寄った高崎山とそこに住むお猿さんたち
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 入口付近は、今漸く紅葉のようでした。
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 開催場所は、元町の「platform01」というところ。ここでのテーマは「文化発信(イベント、継続的な活動等)による価値創造」。
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 「クリエイティブ九州研究会」とは、創造的で消費者が価値を見出す様々な取り組み(デザインやコンテンツに限らない)。このクリエイティブで多様な地域産業(価値創造)が九州各地でが次々と生まれ育つことを目指すための研究会です。
 参加されているのは、九州経済産業局や大学教授などの専門家の皆さんや大分県・宮崎県・熊本県での地域活性化を中心となって尽力している皆さんです。
 皆さんからは、今後の町づくりの参考になる貴重なご意見等を拝聴することができました。
 「クリエイティブ」を軸とした地域産業の活性化(新事業創出、高付加価値化等)を目指し、これらの価値創造の息吹を九州各地に浸透するため、今後の研究成果に期待したいものです。 
年末大掃除スタート!
 師走! 今年も1ヶ月を切りました。飫肥城由緒施設でも障子の張替えなど屋内外の大清掃が始まりました。
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 ここ豫章館は屋敷も広く、障子戸の数も多く男性職員も一苦労です。
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 古い障子紙をはがし新しい障子紙を貼りつける作業。ベテランの女性職員毎年行っているため、段取り良く作業もはかどります。
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 外周りや畳の間も隈無くしっかり清掃!
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 一方こちらは「松尾の丸」の障子戸清掃。
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 外壁や部屋など高所の埃もしっかり除去!
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 白く新しく張り替えられた障子やきれいになった屋内を見て、観光客の皆さんも満足の様子。
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 飫肥城の全ての由緒施設を管理している当飫肥城下町保存会。この年末の大掃除は障子張替などは息の合った流れ作業がポイントです。
 
 今月19日には大手門と豫章館の門に門松としめ縄飾り設置します。そして31日大晦日には恒例の「飫肥城の除夜の鐘をつく会」が開催され新年を迎えます。
 
 ところで明日は第46回議院議員選挙が公示され16日は投開票です。原発・消費増税・TPP・景気対策・社会保障・領土問題等々問題山積です。今回の選挙では、我が国の年末大掃除をしていただき、明るくきれいな国づくりをしていただきたいものです。
サトウキビ収穫
 市内の友人が栽培しているサトウキビ畑!その収穫を仲間たちと体験してきました。
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 先ず、長く育ったサトウキビを草刈り機で根元から切り倒します。以前は一本一本をカマなどで切っていたそうです。
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 次に、男性が手なたで葉の部分を切り落とします。
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 幹だけを数カ所に集め、長さに応じて振り分けます。
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 そして、計量(15kg)し結束します。全員の協力で作業も順調です。
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 運びこまれたサトウキビの束! 本日の成果品です。
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 そして楽しい昼食!
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 先ず、地どれの猪肉に能登・千里浜名物「いかだんご?」(いかのすり身を油で揚げたもの)   
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 次に新鮮なサンマやイワシに手づくりの田舎料理。
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 珍しい芋や手づくりカステラなど食後のデザート等々。
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 まだまだ美味しいミカンや柿などもいただき、満足の1日でした。
 ところでこちらは、サトウキビを絞る電動機械。
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 幹を差し込むと、下からサトウキビを絞り込んだ生ジュースが出てきます。私は幼少のころこの表皮を歯でむしり取り、幹の中の部分を何回も噛んでその汁を美味しく食べた(飲んだ)思い出があります。今このようなことをすると歯はガタガタ・ボロボロになってしまいます。

 ところで、戦後日南市でも多くのサトウキビ生産者がいて黒砂糖を製造し、この時期の風物詩として日南地方の名物になっていました。私たちは冬になると餅を焼きその中に黒砂糖を入れて食べたものです。また飫肥名物「飫肥天ぷら」にもこの黒砂糖が用いられていました。
 最近では市内の一部の農家が生産を続けていますが年々減少しているようです。
 その貴重なサトウキビ生産者である「横山ご夫婦」、これからもぜひ続けて下さい! 
 
 
11/30のツイートまとめ
obijyoAyumi

きのう肥城の施設の障子の張替えををしたよ。明日から12月、飫肥城は新年を迎える準備が始まります。
11-30 14:23

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