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『田の神さあ』
 県博物館協議会研修の午後からは、マイクロバスでえびの市の『田の神さあ』巡り。案内していただくのは、えびの市歴史民族資料館の上谷川さんです。最初に訪れたのは、京町温泉郷の西側にある川内川を渡ってすぐの『オットイ田の神』です。シキを被り、右手にメシゲ、左手にキネを持った典型的な「農民型」の田の神です。
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  この田の神は、豊作をもたらす田の神として評判が良く、よく盗まれたていたとのことですが、頭をなでると子宝にも恵まれると言われている。ここの広場は、ちょっとした公園になっていて、近年作られた様々な格好の田の神があちこちに置いてあります。
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 さらにここからの通りは、どうやら『田の神通り』のようです。車の向かう道路左サイドには、ユニークな田の神がずーと置いてあります。
 次に行ったのは,えびの市指定文化財の「神官型」田の神です。中内堅梅木の圃場整備された一画に座される「神官型」の田の神で、享保十乙六月(1725年)との刻銘がかすかに読み取れます。えびの市で二番目に古い田の神だそうです。
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 次に行った田の神は、男根に似た自然石を用いて豊作や子孫繁栄、五穀豊饒を願ったもののようで,祠に収められています。
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 田の神は、地元で「田の神さあ(タノカンサア)」と呼ばれています。えびの市内には約150体の「田の神さあ」が残されているそうです。ここの「田の神さあ」は農民型で、きれいに化粧がしてありますが、男性だそうです。右手にシャモジ、左手にお椀の独特のポーズですが、えびのの「田の神さあ」の中で最も人気高いとのこと、いわゆる「田の神さあ」のトップスターです。立派な祠の中に座されてました。
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「田の神」は、冬は山の神となり、春は里におりて田の神となって田を守り、豊作をもたらすと信じられています。「田の神」を石に刻み(田の神石像)豊作を祈願する風習は、18世紀初めに始まる薩摩藩独特の文化だそうです。  霧島の噴火・天災などが原因で、農家にとって大変きびしい時代に、薩摩藩では江戸時代からの赤字経済を立て直すため、稲作を奨励する政策を行っていました。このような政策の中、農家は霧島の噴火をやめさせ、稲作の豊作を願うためのよりどころとなる像を作るようになったといわれています。このためこのころに作られたのが神官が座してお祓いをする「神官型」の田の神で、えびの市の最古の「神官型」は1724年(享保9年)だそうです。その後に「農民型」も作られるようになり、最近は様々な「田の神さあ」も登場し、市のシンボルにもなっています。現在は、えびの市の観光資源として魅力発信に努めています。
 
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